代山温泉「せせらぎの四季」温泉レポート

国道19号から御嶽山方面へ向かう道筋で、ふっと立ち寄れる日帰り湯。外観は木を基調にした細長い建物で、派手さはないのに「中はきれいそう」と思わせる佇まいです(添付写真:外観)。中へ入ると、広めのロビー兼休憩エリアにソファが並び、窓の外には竹林と山の緑。湯上がりの体をそのまま預けられる作りが、この施設の“勝ち筋”です(添付写真:ラウンジ)。
まず結論:ここは「泉質で選ぶコンパクト温泉」
浴槽は内湯と露天が各1つというシンプル構成。サウナ目的の人には刺さりません。代わりに、赤褐色の湯(鉄分由来の色合いを想起させる)と、成分量の多さを前面に出した“湯の個性”が武器です。口コミでも「茶褐色」「鉄分」「炭酸泉」という語が頻出し、湯の印象が強い施設だと分かります。
基本情報(公式案内ベース)
- 入浴料金:大人800円/小学生400円(未就学児無料)
- 入浴時間:10:00〜21:00(最終入館20:30)
- 休館日:祝日を除く水曜、年末年始など(営業日カレンダー確認)
- 住所:長野県木曽郡木曽町新開3968-2
- 電話:0264-24-2626
- 補足ルール:飲食物持ち込み不可、刺青・タトゥー(シール等含む)不可、泥酔・伝染病・ペット不可など。
- 男女浴室:曜日により入替。
- 条例注意:2024年10月1日から、7歳以上の異性混浴は禁止(公式記載)。
- 温泉分析証明書はこちら
アクセスの実感:車は便利、ただし“駐車場がボトルネック”
車での立ち寄りは分かりやすい一方、口コミで繰り返し出てくる弱点が駐車場の狭さ。混雑時間帯は「入るまで待つ」「誘導員がいる」「道路に列」などの声があり、ここが体験の満足度を左右します。
対策は単純で、平日昼〜夕方早めを狙うのが合理的です(口コミでも平日が空いていたという報告が複数)。
浴場:内湯1・露天1、温度は“長湯寄り”
構成は潔く、内湯と露天が各1。口コミでは目安として、内湯が41℃前後、露天が38〜39℃前後という体感・表示情報が挙げられています。
- 良い点:露天がぬるめで「のんびり浸かれる」と感じる人がいる。
- 惜しい点:熱めが好きな人には物足りないことがある。
- 景観:川沿い立地だが、露天の眺望は“見えにくい”という指摘が目立ちます。
入浴時の注意(口コミ由来)
- 湯が濁っていて浴槽の底が見えにくい。段差でつまずきやすいという具体的な指摘もあるため、最初の一歩は慎重に。
- 夏場は露天に虫(アブ等)が出るという声あり。
泉質・成分:公式が強く推す「赤褐色+高成分」
公式の泉質表記は以下。
含二酸化炭素−ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
さらに、公式は成分量が多い(効能成分が多い)点を強調しています。館内掲示の成分表(添付写真:温泉利用の注意・分析掲示)でも、源泉温度の低さ(冷鉱泉)や成分表示が読み取れ、ここが“加温して楽しむ濃いめの湯”であることが伝わります。
口コミでの体感の分かれ
- 「炭酸泉と書いてあるが泡があまり分からない」
- 「温度が高めで泡が出にくいのでは」
- 「血行が良くなってポカポカする」
という具合に、“泡の見た目”は期待しすぎるとズレます。一方で、湯色・温まり感への評価は比較的安定しています。
※一部口コミに「塩素臭が強い」「温泉の意味がない」という強い否定もあります。逆に「消毒臭は感じない」という声もあるため、ここは断言せず、時間帯や管理状態で印象が割れる可能性として扱うのが安全です。
清潔感・設備:きれいだが、細部は割り切りが必要
口コミの大勢は「施設がきれい」「清掃が行き届く」という評価。ただし同時に、次の不満も定番です。
- 脱衣所が狭い:混雑時は着替え待ちが起きる。
- アメニティが少ない:備え付けはボディソープとリンスインシャンプー中心。髪が気になる人は持参推奨という声。
- ロッカーが返却式100円:靴箱と脱衣ロッカーで“100円玉が複数枚必要”という口コミが複数。キャッシュレス派ほど注意。
ロビーの休憩力は強いです

浴槽の数で勝負していない代わりに、「湯上がりに座って整える場所」で満足度を取りに来ています。
食事処「ししこま」:温泉とセットで価値が上がる
ここは“食事も武器”です。公式案内では「食事だけの利用もOK(フロントで申し付け)」と明記。定食の軸は信州山賊焼と長崎アジフライ。口コミでもアジフライ推しが目立ちます。
営業時間・定休(公式)
- 平日 12:00〜18:00(16:00以降は数量限定の弁当販売のみ)
- 土日祝 12:00〜19:00
- 火・水休み
- 問い合わせ:090-1720-1644
※価格は「令和7年4月現在」と公式に記載あり。
価格帯(公式メニュー例)
- 長崎アジフライ定食 1,350円
- 信州山賊焼き定食 1,300円
- ざるそば/うどん 900円
- 弁当(山賊焼・アジフライ等)1,100円
「入浴前に注文して、入浴後に持ち帰り」も可能とされています。
使い方の最適解
この施設は、混雑と狭さのストレスを避けるだけで満足度が跳ねます。
- おすすめ時間:平日昼〜夕方早め(駐車場・脱衣所の詰まり回避)
- 持ち物:タオル持参、シャンプーこだわりがあるなら持参、100円玉を複数枚
- 過ごし方:内湯→露天で長め→ロビーのソファで休憩→(可能なら)ししこまで食事
まとめ:向いている人/向かない人
向いている人
- 湯の色・成分の“温泉感”を重視する
- サウナ無しでもよい
- 休憩スペースでゆっくりしたい
- 登山・スキー・ドライブ帰りに短時間で回復したい
向かない人
- 露天の絶景を期待する
- 大規模浴場や多浴槽を求める
- 混雑と狭い脱衣所が苦手(週末夕方は特に)
- 写真の使いどころ(記事内の配置案)
- 外観写真:導入(アクセス・第一印象)
- ラウンジ写真:この施設の強み(湯上がりの居心地)
- 成分掲示写真:泉質の説得力(冷鉱泉・成分・注意事項の根拠)
